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お知らせ

鑑定会:第381回



前回の回答は、
無銘(伝 元重) でした。
特徴:元重は長船守重の子で重真の兄で大蔵允と称し、
古元重は鎌倉時代末期頃に活躍し、南北朝時代になると大きく体配が異なり
切先の大きく延びた体配となるのは時代の要請に関係されると言われている。
室町期の『新刊秘伝抄』は、元重の地鉄を評して「すみたる肌もあり、備中
太刀のごとし。」、「地色黒めにして地班あり、鍛えの上手なり。」等と述べている。
事実、同工の板目に流れ肌や地班を交えた地鉄には長船正系の見せる
精良な肌合いとはやや異なる趣があり、青江物にも通じる渋い味わいを感じさせるものが多い。
本作は鋒の大きく延びた姿に南北朝の時代が現れている。
地鉄は青黒く微妙な地文の変化を見せ、青江の縮緬肌を思わせるものがあり、
また直刃調の刃紋は匂口沈み心に足、葉が入り、微細な金筋がよく働くなど、
元重の一作風がよく現れており、ぜひともお勧めしたい名品です。
重要文化財に6振り程が指定されており東京国立博物館の元重は素晴らしい作品であります。
備前刀で最上大業物に指定されている抜群の切れ味を示す作品です。
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第381回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成28年4月01日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀はだれでしょうか。
刃長:41.6センチ
反り:0.4センチ
目釘穴:2個(1個埋め)
元幅:3.39センチ
重ね:0.65センチ
体配:身幅が広く重ね厚くがっしりとした平打ちの脇差
地鉄:板目肌良く練れて地錵が付き柾目に流れが
地景が入り潤いのある精良な地金となる。
刃紋:錵出来に匂口の深い互の目乱れ、
帽子彼独特ののたれて三作風に先掃掛ごころに返る
刃中の刃は荒錵が付きほつれ、砂流、金筋が良く働き湯走が入り初期の簾刃を思わせる
激しい出来で野趣に富んだ最高傑作です。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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