前回の回答は、
伊賀守金道(初代) でした。
特徴:伊賀守金道初代は父の兼道、丹波守吉道、越中守正俊と共に美濃から京都に出て、
その地で数多くの刀剣を一門で制作した。この脇差は反りがやや深めに付き幅広で寸延びの重ねの厚い
作品で錵が良く付きほつれ、砂流、金筋が入るなど相州、志津風の作域を表している
約頭に湯走が盛んにかかり飛び焼を交え簾刃の初期を看て取れ刃取りが
放胆で迫力のある刃紋は初代金道の特色を余す所なく表示された同作の最高傑作の一振りであります。
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第382回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成28年4月08日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀はだれでしょうか。
刃長:75.4センチ
反り:1.06センチ
目釘穴:1個
元幅:3.12センチ
先幅:2.33センチ
重ね:0.74センチ
体配:身幅が広く重ね厚くがっしりとした刀で反りやや浅く
切先がやや延びて茎が長くいかにも実戦を考慮して制作された刀です。
地鉄:小板目肌よく詰んだ精美な鍛えに地沸付き、刃文は華やかな互の目乱れに
小湾れ交じり、逆足よく入り、匂深く小沸つき、地刃共に明るく冴えた優品です。
刃紋:錵出来匂口深く互の目乱れ、高低に変化があり刃中、葉柔らかく働き
特に刃中の働きが横溢で細かな砂流、金筋が働く。
帽子の部分は激しく火焔風に働き躍動感溢れる作品です。
ヒント
1:身幅が広く重ね厚く反り浅く切先が延びる。
2:地金が詰んでいる
3:相州伝に備前伝が混じった相伝備前の刀
4:化粧鑢があり深めの勝手下がりの鑢目
5:茎が長い
6:銘は6字銘
7:帽子 乱れ込む
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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(弊社都合により鑑定コーナーに関するメールには返信できませんのでご了承ください。)