前回の回答は、
無銘(畠田守家)
でした。
特徴:畠田守家は守近の孫で備前畠田に居住していた所から畠田守家と呼ばれている。
通説では同名二代の存在を挙げて初代を長船光忠、二代を長光と同年代の刀工としているが
初二代の区分けは今後の課題であり又一人説を唱える向きもあります。
しかしながら畠田守家の作風は蛙子丁字が目立ち一文字に酷似しております。
長光にはこれほど華やかな作品は少なく直刃基調に刃中に丁字乱れとなり物打ちから先
は穏やかな直刃基調の刃紋で切先はのたれて返る三作風となります。
重要図譜では板目肌に杢目肌を交えてやや肌立つ鍛えに地錵がよく付き地景がしきりに入り乱れ映りが
鮮明に表れ刃紋は丁字乱れに蛙子丁字を随所に交え焼きに高低があって華やかに乱れ足、葉が入り
細かなと飛焼を交え匂勝に小錵がつき金筋、砂流が盛んにかかる出来口を示している。
地鉄が肌立ち地景がしきりとかかり刃錵が良く付き蛙子丁字を交える所に守家と捉えるべき特色を
顕現されており金筋、砂流等の働きぬ富んだ同工極めの佳作であると評しております。
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第396回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成28年07月15日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀はだれでしょうか。
刃長:70.4センチ
反り:1.4センチ
目釘穴:1個
元幅:3.45センチ
先幅:2.53センチ
重ね:0.91センチ
体配:身幅が広く(3.45cm)重ね厚く珍しく70cmを超える長寸の刀
地鉄:小板目肌良く詰んで無地肌となる。
刃区近くに割れがあるのは惜しまれる
刃紋:匂出来風の丁字乱れが連なり足が入り
重花丁字となり華やかな作品で帽子乱れ込む。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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