前回の回答は、
備前介宗次でした。
特徴:備前介藤原宗次(固山宗次)は陸奥白河に固山宗平の三男として出生し、宗兵衛と称し更に白河松平家の抱工として作刀し藩主に従い桑名に移住する。
天保二年に江戸に出て鍛刀する。当時からかなり有名であったと考えられ弘化2年に備前介を受領する。
藤代氏の刀工辞典では麻布永坂及び四谷左衛門町に居住し山田浅右衛門に刃味利純の指導を受ける。
源清麿が四谷伊賀町に開業した時当時四谷左衛門町に居住していた宗次に挨拶をしなかったとして清麿に果たし状を突きつけたという話があり刀工気質の表れとして興味がそそられた事柄であると記載されております。
当時から彼に刀を注文する武士はかなりあったと言われている。
宗次の作品はどれもが欠点のない出来が多く高技量の持ち主であった事が伺える。
裁断銘の作品が多く切れ味が評判を呼んだといわれている。
宗次の最も関心されるのは駄作がない事、瑕欠点のある作品は見た事がありません。
したがって固山宗次に関しては見なくても概ね判断の基準がでると言われております。
本作は出来が良く匂口深めの独特な宗次の作品で瑕欠点なく良く研磨された見事な作品です。
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第399回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成28年08月2日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀はだれでしょうか。
刃長:52.4 センチ
反り:1.0 センチ
目釘穴:1 個
元幅: 3.17 センチ
先幅: 2.33 センチ
重ね: 0.7 センチ
体配:身幅が広く重ね厚くがっしりとした肉置きに良い作品で反りが適度に付き切先が延びた体配の良い脇差。
地鉄:小板目肌良く詰んで地錵が付き綺麗な地金となる。丁字乱れの上部には映りが現れる。
刃紋:刃区より匂出来直刃を焼きその先丁字乱れとなり袋丁字、重花丁字となり刃中、足、葉が盛んに入り帽子、のたれて丸く尖りごころに変える。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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