前回の回答は、
無銘 伝則重でした。
特徴:則重は新藤五国光の門下の逸材であり兄弟弟子であった正宗、行光と共に相州伝を更に一層強く表した刀工で特に刃中には地景が激しく入る傾向がある。
なを則重には激しい出来の地金と穏やかな地金とがあり穏やかな地鉄の作品に名品が多い。本作はその穏やかな地鉄の細かな地景の入った地金に地家が厚く付き人間が造り得る最上の鉄質と考えます。
本作は抜群の地金の良さと、けむる森の朝霧の様を思わせる品格のある風情は例えようもない美しさと考えます。
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第401回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成28年8月20日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀はだれでしょうか。
刃長:71.3 cm (2尺3寸5分)
反り:2.2 cm (7分3厘)
目釘穴:1個
元幅:3.17 cm (1寸5厘)
先幅:2.3 cm (7分6厘)
重ね:0.73 cm (2分4厘)
体配:長巻直しの作品で大摺上無銘で反りが強く体配の良い作品です。
地鉄:小板目肌に小杢目肌が詰まって地錵がよく付き地景が入り抜群の精良な地金となる。
刃紋:小錵出来、互の目乱れとなり刃中、二重刃三重刃となり足、葉が入り乱れ砂流。
金筋が良く働き刃中。煙る朝霧の如くで帽子同様となる。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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