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お知らせ

鑑定会:第405回



前回の回答は、
村正でした。
特徴:村正は伊勢国桑名で活躍した刀工で村正による作刀は「妖刀村正」としてよく知られる。
家康の祖父清康と父広忠は村正の刀で暗殺され、長男の信康は切腹させられる際に村正の刀で介錯され、家康自身もまた村正の槍で負傷したという処から村正は徳川家に忌み嫌われ、田野辺先生が鞘書で記載されているように村正帯刀禁止令がだされたと言われている。そのためかなり多くの短刀は銘の部分を削られた作品が多い。
逆に徳川家に対して快く思わない大名家は、むしろひそかに村正を買い求めたとも言われております。
村正の弟子には正重を筆頭として千子正真等が活躍している。本作は千子一派の特徴として表裏の刃紋が揃った作品で刃区近くに互の目乱れを焼き、千子一派の筆頭こそが村正であります。
1:村正は表裏の刃紋が揃いますのでこの部分を良く見てください。なを刃区近辺に3つの互の目乱れは千子一派の作風で村正を筆頭に正重、正真に共通する作風です。
2:茎の形態はたなご腹と言われる独特の形態をしております。
3:目釘穴は通常の短刀と比較して村正は大きく開けられております。
4:多くの村正の短刀は三つ棟となります。
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第405回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成28年9月15日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀は誰でしょうか。
刃長:69.2 cm
反り:1.3 cm
目釘穴:1個
元幅:3.18 cm
先幅:2.20 cm
重ね:0.66 cm
体配:身幅広め、重ねしっかりとした刀で反り適度に付き大切先となった豪壮な刀。
地鉄:板目肌良く練れて地錵が付き地景が入り精良な潤いのある地金となる。
鎬地:板目肌の杢目肌が混じり柾目に流れる。
刃紋:錵出来、互の目乱れ足良く刃入り二重刃がかかり刃中、砂流、金筋が盛んに働き帽子乱れ込んで足長く働き砂流が入り切先尖って返る。
特徴1:やや広く反りやや浅く重ね厚く大切先となる。
特徴2:茎尻は栗尻となり化粧鑢はない。
特徴3:彫り物の名人です。(なを本作には彫物はありません)
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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