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鑑定会:第244回



前回の回答は、
薩摩官工平正良/天明七年末八月
でした。
特徴:正近に学び性を伊地知と称し二代正良の子で初銘を正良と称し三代目を襲名する。寛政元年に伯耆守を受領し文政12年に87歳で亡くなる。銘は薩州住正良、薩摩官工平正良,伯耆守平朝臣 正幸と銘を切る。この刀工に比較される元平も甲乙つけがたい薩摩刀工の双璧であり数多くの門人の養成に努めた。
本作は志津写しの傑作で刃中の働きが横溢で砂流、金筋、芋蔓の妙味が素晴らしい。正幸は相州上工に見える所から数多くの刀が摺上げられて古刀に変えられてしまっている場合が多い。 又薩摩刀全般に云えるのは刀の制作に関して芯鉄が少なく、皮金がたっぷり付いている為かなり錆びている刀でも研磨をほどこすと完全に研ぎ上がる傾向にあり肥前刀とは異なります。
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第244回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成25年5月17日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。

刃長:74.1センチ
反り:2.6センチ
目釘穴:3個 
元幅:2.85センチ 
先幅:1.69センチ
重ね:0.61センチ 
時代:鎌倉時代末期頃1324年正中頃
体配:大摺上無銘で反りが深く体配の良い優美な姿をした刀。 表に八幡大菩薩と彫るがかなり摩滅している。裏には梵字と思われる文字を彫る。
地鉄:小板目肌良く練れて詰み地錵が付き精良な地金となるが
一部鍛え割れがあるのが惜しまれる。地には映りが現れる。
刃紋:小錵出来直刃に足が良く刃入り、帽子大きく丸く返る。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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