前回の回答は、
備州長船住横山祐包作
友成五十八代孫/明治三年八月日 為平井泰英鍛之でした。
特徴:初代祐永の兄の祐盛が祐定家の養子になった為祐永は父の跡を継ぐ
更に横山祐包は横山祐盛の養子となり祐永より鍛刀技術を学ぶ。
初代:横山加賀介祐永は友成五十六代孫と裏に銘を切り横山祐包は友成五十八代孫と切る。
刃紋は祐永独特の匂出来丁字乱れを焼き弟子の祐包も同様な刃紋を終生制作する。
この独特の丁字乱れは長運歳綱俊が時代から見て早く行っているので
その後この丁字乱れを横山一派の看板として制作し盤石な物として取り入れていったと考えられます。
匂出来丁字乱れは独特の刃紋で多くの愛刀家に好まれた作品です。
最近横山一派の丁字乱れの作品は市場に少なく是非お求めください。
横山祐包の傑作でしっかりとした健全な脇差しで無瑕無欠点であります。
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第455回:今回の鑑定 誰でしょうか?(平成29年9月9日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
ヒント
刃長:75.8センチ
反り:1.7センチ
目釘穴:1個
元幅:3.24センチ
先幅:2.26センチ
重ね:0.71センチ
体配:長寸でやや身幅広め重ねしっかりとした刀で反り適度にあり切先やや延びた寛永頃の体配をした刀。
地鉄:小板目肌良く詰んで地錵が付き綺麗な大阪地金となる。
刃紋:刃区より直刃、その先匂口の深い互の目乱れ足よく入り帽子のたれて丸く返る。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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(弊社都合により鑑定コーナーに関するメールには返信できませんのでご了承ください。)