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鑑定会 : 第474回



前回の回答は、
於江府加藤長運斎綱俊造/嘉永六歳八月吉日でした。
特徴:綱俊は和泉守國秀の三男で、山形藩工で濤瀾刃の名手であった加藤綱英の弟。
寛政十年(1798)生まれ。本国出羽、米沢藩上杉家の抱工という。
加藤八郎と称し、是俊とも銘した。水心子正秀に学び、長運斎と号す。
江戸に移住しさらに大阪に上がり、鈴木治國に師事したのち、西国を遊歴、熊本に駐槌。
安政三年(1856)には長運斎を息子の是俊、二代綱俊に譲り、銘を長寿斎と改める。
文政六年(1823)頃より江戸麻布の上杉家中家敷に住み、
文久三年(1863)十二月六十六歳で没した。
甥に七代石堂是一、弟子に固山宗次、高橋長信、青竜軒盛俊など優れた門人がおり、
幕末の江戸の一大流派を築いた。備前伝では水心子一門を凌ぐ勢いであったと言う。
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第474回:今回の鑑定 誰でしょうか?(平成30年1月27日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
ヒント
刃長:38.3センチ
反り:0.2センチ
目釘穴:2個
元幅:2.70センチ
重ね:0.49センチ
時代:室町時代、永享頃
体配:身幅重ね尋常な平造りの脇差。表裏に棒樋を彫る。
地鉄:板目肌良く詰んで杢目が交じり、地沸が付く。
地景、映りが現れる。応永備前の特徴が良く出ている。
刃紋:錵出来、互の目乱れに丁字乱れが交じる。
刃縁明るい。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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