前回の回答は、
長運斎綱俊作之(二代)/元治元年甲子三月日でした。
特徴:長運斎綱俊は長運斎綱俊による刀。綱俊は和泉守國秀の三男で、
山形藩工で濤瀾刃の名手であった加藤綱英の弟。寛政十年(1798)生まれ。
本国出羽、米沢藩上杉家の抱工という。加藤八郎と称し、是俊とも銘した。
水心子正秀に学び、長運斎と号す。江戸に移住しさらに大阪に上がり、
鈴木治國に師事したのち、西国を遊歴、熊本に駐槌。
安政三年(1856)には長運斎を息子の是俊、二代綱俊に譲り、
銘を長寿斎と改める。文政六年(1823)頃より江戸麻布の上杉家中家敷に住み、
文久三年(1863)十二月六十六歳で没した。
本作はその二代の綱俊の作品で初代に良く似た作品を制作する。
第489回:今回の鑑定 誰でしょうか?(平成30年5月26日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
ヒント
刃長:46.2センチ
反り:1.0センチ
目釘穴:1個
元幅:2.575センチ
先幅:2.11センチ
重ね:0.55センチ
体配:大摺上げ無銘で表裏に棒樋を彫り、切先が延びた体配の良い姿
地鉄:小板目肌に杢目肌が混じり地錵が厚く付き
細かな地景が入り映りが現れる。
刃紋:匂出来直刃にのたれが混じり足良く働き
匂口深く刃縁柔らかく刃中、朝霧の風情で煙る如く。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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