前回の回答は、
無銘(古金剛兵衛) でした。
特徴:初代の金剛兵衛盛国は太宰府の山伏と伝えられその宗門の僧兵に制作を行った。
奈良の大和一派の刀工は無銘が多いなかで九州の
金剛兵衛一派は茎に刀工銘を入れる作品が多い。
茎は独特の形状である卒塔婆形としてその宗教信を伝えているとされている。
地金は九州物の特徴で西蓮や古波平を思わせる肌物が多く
刃紋は宗教上の為か直刃出来となるなど大和風の作品と酷似する。
第493回:今回の鑑定 誰でしょうか?(平成30年6月23日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
ヒント
刃長:79.0センチ
反り:1.06センチ
目釘穴:1個
元幅:3.20センチ
先幅:2.23センチ
重ね:0.65センチ
時代:0.64センチ
体配:大磨り上げ無銘で反りの浅い長寸の刀。
表裏に二筋樋を彫る。
地鉄:板目肌に杢目肌が混じり、地錵が良く付き、細かな地景が入って精良な澄んだ地金となる。
所々映りが現れる。
刃紋:錵出来直刃基調に刃中、足が柔らかく入り
葉も同様に盛んに働く。帽子三作風に返る。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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