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鑑定会 : 第533回


前回の回答は、
伯耆守朝臣正幸/享和二年戌八月でした。

特徴:伯耆守朝臣正幸は正近の門人で姓は伊地知初銘は正良(3代目)
宝暦頃から作品があり寛政元年伯耆守を受領と共に正幸と銘を変える、
作品は文化14年に及び文政2年87歳迄生存する。
志津風相州伝の作風が多く、刃中には「芋蔓」と呼ばれる独特の線があらわれる。
文政二年(1819)に当時としても高齢の八十七歳で没する迄作刀を続けた。
刀剣鍛練の著書をしるし、刀工達を教育したことでは、江戸の水心子正秀と共に並び称される。
本作は体配が良く茎に刻まれた銘から棒樋は生である事がわかり珍しい銘の切り方と言えます。
地金の長い地景や地錵の厚さ、黒味のある地金は薩摩刀の特徴であり
又匂口の深い互の目乱れに尖り互の目乱れは薩摩に元平正幸の特徴を遺憾なく発揮しております。

第533回:今回の鑑定 誰でしょうか?(平成31年4月6日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。

刃長:73.1センチ
反り:2.1センチ
目釘穴:2個
元幅:2.91センチ
先幅:1.79センチ
重ね:0.66センチ
体配:身幅、重ね尋常な反りの深い生茎の
反りの深い太刀姿をした作品で表裏に棒樋をほる。
地鉄:板目肌に杢目肌が混じり地錵が付き地景が入り地には映りが現れる。
刃紋:錵出来直刃、小足が良く働き足の匂口が柔らかく朝霧の雰囲気を醸し出す。

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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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