前回の回答は、
出羽大掾藤原国路でした。
特徴:出羽大掾藤原国路は堀川国広のの弟子で、最も著名であり
高齢迄制作した為比較的制作本数が多く遺作が数多く残されている。
天正四年頃(1576)の生まれで、最晩年の作刀が明暦三年(1657)頃とみられる
制作時代は慶長より寛文迄続く当初国道と称し後に慶長十九年から
二十年(1614 から1615)にかけての間に出羽大掾を受領したと思われる。
元々兼道の系統として三品帽子といわれる独特ののたれて返る刃紋が特徴で
越中正俊、初代丹波、伊賀守金道も同様な切先の刃紋である。
一般的に出羽大掾国路の地金は相州伝に近い作品が多く
地金がざんぐりとして肌立ち柾に流れる強い地金が多い。
第569回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和元年12月21日)
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刃長:2尺3寸4分0厘 (70.91センチ)
反り:3分5厘(1.06センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.2 センチ
先幅:2.22センチ
重ね:0.61センチ
刀身重量:785 グラム
体配:身幅が広く重ね厚く反り深く
切先が延びた体配の良い作品です。
地鉄:小板目肌実に良く詰んで潤いのある地金となり
地景が働き精良な小糠肌となり独特な地金となる。
刃紋:小錵出来でのたれ刃となり、匂口深く付き
刃縁柔らかく付き帽子、丸く先尖りごころに返る。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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