前回の回答は、
肥前国佐賀住藤原正広でした。
河内大掾藤原正広は吉信の子で初銘を正永と称し寛永2年11月に正広改名する。
更に寛永5年に河内大掾を受領する。寛文5年2月5日59才で亡くなる。
技量に優れ特に互の目乱れの夏雲を思わせる刃紋ではこの刀工に勝てる者はおらず、
近江大掾藤原忠広の代作を行う。
実の息子が二代を引き続ぎ父と同様な作品を数多く残した。
私見ではこの様な刃紋の作成は極めて難しくどれもが水準を超えている。
新刀上作にはなっておりますが新刀上々作の位置に存在する刀工と考えます。
本作は作風が珍しく互の目丁字乱れの作品で
匂口が深く刃中に砂流、金筋がよく働き帽子丸く返る。
第580回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和2年3月14日)
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刃長:68.8センチ
反り:2.0センチ
目釘穴:2個
元幅:3.1センチ
先幅:2.0センチ
重ね:0.66センチ
刀身重量:645 グラム
体配:身幅、重ね尋常な反りやや深く付き切先が伸びる。
地鉄:小板目肌実に良く積んで地錵が良く付きが付き明るく冴えた地金となる
刃紋:小錵出来丸みを帯びた互の目乱れが連なり
足が良く入り刃中、砂流し、金筋が入る。帽子。乱れ込む。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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