ご注文番号:23792
刀:白鞘入り(第67回重要刀剣)、拵え付き(特別保存刀装具)
銘:備州□□(以下不明)(備州長船政光)
鞘書:備前国長船政光
磨上げで茎下半に六字銘ありて中途より判読し難きと雖も書風及作域より同工の所伝は首肯さる。映を現わす板杢の肌合に同工得意の丸き互の目を間近く連れて焼き沸強く湯走りも加わりて一段と活気帯び南北朝末期の年代に於ける同工の作域を示す優品なり。
長二尺二寸四分半 探山識(花押)
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は備前国長船政光としては最上作にランクされる作品です。
鎺:金着二重
刃長:68.2cm
反り:1.8cm
目釘穴:2個
元幅:2.65cm
先幅:1.90cm
重ね:0.67cm
時代:南北朝末期頃
体配:身幅細め、重ねしっかりとした体配の良い太刀。
地鉄:板目肌肌立ち所々に杢目が混じる。
刃紋:沸出来、匂口の明るい小互の目乱れに尖り互の目が交じる。
足・葉・湯走りが入り、砂流しが長くかかる。帽子先小丸に掃きかけ返る。
特徴:長船政光は兼光の門人で南北朝期延文から室町初期応永頃までの作品が現存している。先反り短刀及び寸のび短刀の製作も多く、互の目丁子、直刃も焼き兼光風の刀身彫りの製作もある。鎺上2cmほどの棟に錆があります。
拵:金梨地桐三引両紋散蒔絵鞘糸巻太刀拵(特別保存刀装具)
全長:約 98cm
鞘:金梨地桐三引両紋散蒔絵
柄:黒地金蘭着 薄香色
総金具:桐三引両紋散図:無銘
鍔:桐三引両紋散図:無銘
目貫:三引両紋三双図:無銘
第67回重要刀剣指定書
葵美術鑑定書鑑定書
全身押し形