ご注文番号:24120
刀:白鞘入り、拵え付き(第48回重要刀剣)
銘: 備州長船(以下切れ)(政光)
年八月(以下切れ)
鞘書:備州長船政光 銘と字が部分的に切れているがその文字を調べてみると手代南北朝時代末
期となり。師は兼光晩年貞治年期
のさくで彼が代名を任じたる者があり両者の密接なつながりが窺えるとしらるる腰
反り深い尋常なる形態に地沸がつき
乱れ映りたつ肌合いに佩表このたれ調裏は互の目乱れ焼き刃を焼き互の目がおおきな
程小模様となる小沸付き匂い口に
明るく帽子も尖るなど本領を発揮する健やかな優品なり。探山誌
中古刀:上作:備前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は備州長船政光としては 上作 にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:金着二重
刃長: 70.0センチ
反り:1.6センチ
目釘穴:2内1個埋個
元幅:2.98センチ
先幅:2.01センチ
重ね:0.67センチ
刀剣重量:795グラム
時代:南北朝時代 英和の頃1375年
体配:銘の部分で切られているので少し擦り上げ、区送の作品
地鉄:よくつんだ板目肌の杢目肌が混じる。
刃紋:匂出来互の目乱れが良く乱れ帽子乱れこむ。
特徴:長船政光は兼光の門人で南北朝期延文から室町初期応永頃までの作品が現存している。先反り短刀及び寸のび短刀の製作も多く、互の目丁子、直刃も焼き兼光風の刀身彫りの製作もある。
本作は、備州長船と銘の部分が少し残っている。
拵え:
鍔:竪丸形の赤銅地に金覆輪
目貫:赤銅地に兜に鞭の図を容彫り金色絵する。
縁頭:赤銅地に秋草虫(カマキリ、トンボ)の図を高彫り金色絵する。
葵美術より一言:兼光の弟子で作風はよく似た作品です。 特に帽子に部分はよくできております。48回という厳しい時期の重要ですし田野辺先生の鞘書きからも備州長船政光初代の品物に間違いが有りません。
第48回重要刀剣
葵美術鑑定書
全身押し形