ご注文番号:22581
刀:白鞘入り(保存刀剣)(委託品)
銘:備州長船経家
永正十六年二月日
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 備州長船経家 としては上作にランクされる作品です。
鎺:銀一重
刃長:66.9cm
反り:1.9cm
目釘穴:1個
元幅:3.04cm
先幅:1.88cm
重ね:0.68cm
刀剣重量:580グラム
時代:室町時代末期の頃
体配:身幅、重ねしっかりとした作品で反りが深くつき切先がのびた体配の良い作品
地鉄:小板目肌実に良く詰んで当時の片手打ちと称するやや短めで茎の短い作品となる。地には映りが入る。
刃紋:沸出来直刃刃紋で二重刃がかかり穏やかな直刃となる。
特徴:備州長船経家は正応ころから室町時代永正ごろまで5代にわたり続いた刀工群であります。
葵美術より一言:地鉄の柔らかさと片手打ちの体配から時代は永正頃の作品に間違いなく、博物館で天正を永正に改竄したと記載されているのは間違いであると考えます。 したがって永正16年2月日は正しい銘であると考えます。特に地鉄は永正頃と天正頃とはかなり異なる点と茎が短くなる点が異なります。
保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形