ご注文番号:24462
刀:白鞘入り、箱付き(保存刀剣)
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は月山貞勝としては上 上作 にランクされる作品です。
鎺:木鎺
刃長:2尺2寸6分(68.48センチ)
反り:7分(2.12センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.11センチ
先幅:2.11センチ
重ね:0.68センチ
刀剣重量:715グラム
時代:昭和11年
体配:身幅やや広く重ね厚く反りは深くつき鋒、やや伸びる。
地鉄:小板目肌よく錬れて精良な地鉄となる。
刃紋:沸出来互の目乱れとなり、物打ち近辺から上部にかけて良く働き帽子三作風に乱れ、鋒小丸に返る。
特徴:この作品には箱書きがあり正宗を移したと書かれております。刃区もしっかりとして生刃が見える健全な作品です。
葵美術より一言:月山貞勝(月山英太郎)は大正期から昭和初期にかけての日本刀匠を代表する名匠。明治ニ年(1869)生まれ。初代月山貞一の息子。父の名声が高く明治末年から大正初期、四十代迄の自身銘の作は少ないが、父貞一の没後である大正十年代からは、多くの作品がその技量を遺憾なく発揮した素晴らしい物である。
宮内省の皇室御用達の刀、伊勢神宮への奉納刀、多くの下賜刀を鍛え、その作刀態度は厳しく真摯なものであったという。清浄な場所で清浄な心で刀を鍛えるという信念から、昭和十年(1935)に鍛練場を吉野山に移した。実子のニ代月山貞一、愛媛の高橋貞次の二人の人間国宝をはじめ、多くの名工を育てた。作風は逆がかった丁字乱れ、綾杉肌鍛などを得意とし、相州伝、備前伝、大和伝、等全てこなす伎倆の高さは驚く程である。特に綾杉肌と言われる月山肌は鎌倉時代からの伝統を受け継ぎ,現代に至る迄継承されている。また彫物にも非凡な才能を発揮した。昭和十八年(1943)十二月二十四日、七十四歳で没。
時代背景:明治の廃刀令から月山貞一は早くも廃刀令が解かれると日清、日露戦争に向けて将校用の日本刀を製作する様になりその息子の月山貞勝も同様に日本刀を制作する様になりました。88年以前に制作された作品です。
箱付き
保存刀剣
葵美術鑑定書
全身押し形
価格:1,650,000円