ご注文番号:15123
刀:白鞘入り(特別保存刀剣)
鞘書:於大阪和泉守国貞生茎十時銘有之 親国貞の寛永中期頃の作品で湾調に小模様丁子。小互の目を交えたる乱れを表示し候なり、同工の典型真面目をはっきしたる優品也 探山邉道観花押
新刀:大業物:上々作:摂津
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は於大阪和泉守國貞としては 上々作 にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:金着一重
刃長:2尺3寸8分(72.12 センチ)
反り:5分8厘(1.76センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.17センチ
先幅2.39センチ
重ね:0.76センチ
刀剣重量:740グラム
時代:江戸時代寛永の頃(1624年頃)
体配:身幅やや広く重ねしっかりと反りやや深く鋒尋常な長さとなる。
地鉄:小板目肌よく練れて綺麗な澄んだ地鉄となる。
刃紋:沸出来、刃区より直刃、その先互の目乱れに足があよく入り匂口やや深くつき帽子のたれて丸く返る。
特徴:九州は日向に生まれる。その後国儔に学ぶ。元和9年5月和泉守を受領し晩年は正保頃から体が優れず2代の代作がかなりある。慶安5年5月5日亡くなる。行年63歳。
葵美術より一言:新刀上上作の於大阪和泉守國貞はまず地鉄が綺麗である事が素晴らしく体配も素晴らしい作品です。刃紋は匂口の深い互の目乱れに足がよく入り帽子は長めに入っております。病弱であったため息子の真改が代作をしたと言われております。 しかし製作されていた時代は國貞そのもので穏やかな雰囲気のある見事な
作品です。 鞘書きは田野辺先生の優品と記載されております。
時代背景:室町時代、安土桃山時代の戦争が終了し江戸時代に向かう当時慶長時代から20年ほど経過した時代でそろそろ世の中が落ち着きを取り戻していた時代の良質な刀を製作しようと皆、熱意をもって日本刀を製作する時代に突入いたしました。江戸時代初期の慶長新刀から始まり寬文時代にはかなり多くの刀工がより優れた作品を製作する様に力を振り絞った時代です。それとともについていけない刀工は刀工を製作することができず、脱落して行った厳しい
時代なのです。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術鑑定書
全身押形
価格:1,800,000円