ご注文番号:23750
刀:白鞘入り(特別保存刀剣)
銘:越後守包貞
新刀:上々作:摂津
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は越後守包貞としては 上々作 にランクされる作品です。
鎺:金着二重
刃長:71.4cm
反り:1.2cm
目釘穴:1個
元幅:3.19cm
先幅:2.06cm
重ね:0.78cm
刀剣重量:780 グラム
時代:江戸時代寬文の頃(1661〜1672)
体配:身幅広く重ねしっかりとして反り適度につき鋒ややのび太体配の良い姿をした作賓です。
地鉄:小板目肌よく詰んで綺麗な大阪地鉄となる。
刃紋:刃区から直刃、その先互の目乱れとなり、大互の目、濤乱刃となる。匂口が柔らかく帽子匂口が深く丸く返る。
特徴:二代越後守包貞は美濃国の出身とも高知の出身ともいわれ、
大阪に上り初代山田太夫包貞の弟子となり、後養子となり二代を襲名する。作風は匂口の深い互の目乱を得意とし、同時期の津田助広、井上真改に肉迫する高い技量を示し名品が多い。中には助広に迫る傑作が見られる。延宝七年(1679)からは越後守包貞銘を初代の実子山田岩松に譲り坂倉言之進照包と改名する。初代よりも切れ味に優れ、大業物に指定されている。棟の庵が高いのが特徴のひとつである。大変興味深いのは包貞銘では殆ど裏銘がないが、照包銘では殆ど裏銘がある点である。
葵美術より一言:この越後守包貞は長寸で身幅が広く重ねの厚いしっかりとした作品で刃紋は濤乱刃となり明るく冴えている。二代越後守包貞は助廣より濤乱刃を学び、その技術を完全に獲得した刀工として知られている。常に見る二代越後守包貞に比較してこずむ濤乱刃ですが見事な作品です。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術鑑定書
全身押し形