前回の回答は、
無銘(伝 大和志津)でした。
特徴:大和志津と鑑定された刀。狭義では兼氏前身に限られるが、
広義では大和志津派は奈良に居住した包氏らの流派を指す。
包氏は美濃の志津三郎兼氏が移住前大和の動(ゆるぎ、現在の奈良市油留木町)に
居住していたころの刀銘である。地金に大和風の部分が残りますが
志津三郎兼氏を思わせる葉中の激しい働きと切先の乱れ込んだ刃紋と
掃掛で焼き詰めるなど刃中の砂流、金筋は見事です。
第511回:今回の鑑定 誰でしょうか?(平成30年11月3日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:2尺4寸0分5厘(74.24センチ)
反り:6分(1.82センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.24センチ
先幅:2.42センチ
重ね:0.69センチ
体配:身幅が広く重ね厚く反りが深く付き切先の延びた豪壮な作品となります。
地鉄:板目肌よく練れて黒味のする地鉄となる。
地には長い地景が働く。
刃紋:錵出来匂口の深いのたれ刃と尖り刃を交え
匂口が深く刃中、砂流、金筋が盛んに働く。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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