前回の回答は、
一肥前佐賀住出羽守藤原行廣/宝永三年八月吉日でした。
特徴:肥前佐賀住出羽守藤原行廣は行広は
肥前佐賀の橋本吉信の次男で通称九郎兵衛。
正保五年(1648)出羽大掾を受領し寛文三年(1663)に出羽守に
昇格後に長崎に赴きオランダ鍛冶であった久次や種長に鍛え方法を
学び、以後(以阿蘭陀鍛作)と茎に添銘を入れる。
銘に一、あるいは一文字と切ってあるのは、後に石堂派の鍛冶から
備前伝の鍛冶を習ったからである。鍋島左京の抱工となり、長瀬町に住す。
天和三年(1683)の5月に66歳でなくなる。
第542回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和元年6月8日)
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刃長:63.4センチ
反り:1.2センチ
目釘穴:4個
元幅:2.61センチ
先幅:2.10センチ
重ね:0.38センチ
体配:摺上げ、区送があるが茎の下部に銘を残す。
地鉄:小杢目肌実に良く詰んで地錵が付き
潤いのある精良な地金に淡く映りが現れる。
刃紋:錵出来直刃、やや匂口が深めに付き
足が匂口深く柔らかく付き、帽子丸く先掃掛となり返りが深い。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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