前回の回答は、
湧水心貞吉作(無鑑査刀匠)/昭和癸亥秋でした。
特徴:貞吉は榎本貞市と称し明治41年に徳島県生まれ、昭和3年、
大阪の月山貞勝に師事する。昭和18年、静岡県三島市に移住し戦時中、
数多くの刀剣を制作する。
新作名刀展において数多くの入選を経て、平成8年に無鑑査に認定される
一時人間国宝に選ばれると思われていた刀工である。
銘に「湧水子」、「湧水心」と打ち自ら綺麗な沸水を使用して刀剣を制作
したと考えられる。
第565回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和元年11月23日)
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刃長:2尺3寸6分5厘(71.5センチ)
反り:5分(1.5センチ)
目釘穴:2(1個埋め)個
元幅:3.09センチ
先幅:2.36センチ
重ね:0.65センチ
刀身重量:870グラム
体配: 6cm程の摺上げ、区送があるが身幅が広く
重ねやや厚め反り適度に付き元幅と先幅が
あまり変わらず切先が延びて慶長時代の体配となる。
地鉄:小板目肌よく詰んで地錵が付き綺麗な地金となる。
刃紋:錵出来互の目乱れに小互の目乱れとなり足細かく入る。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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