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鑑定会 : 第607回


前回の回答は、
無銘(長船義景)でした。

特徴:長船義景は景光の子で近景の門人と伝えられている。
長船義景は初代と二代、三代と存在するが、
本作は初代か二代の作で切先の長さから南北朝時代に入った刀と推察する。
又義景は好んで長巻の製作が多く出来も本作の如く丁字乱に小丁字乱の作品が多い。
本作は刃中の働き横溢で十分楽しめる作品です。
特に刃紋が素晴らしく物打ちから先の刃紋は素晴らしい出来で拵えも派手ではありませんが
九曜紋で整えまずまずの作品と言えます。

第607回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和2年9月19日)
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刃長:74.0センチ
反り:1.1センチ
目釘穴:3 個
元幅:2.81 センチ
先幅: 1.9 センチ
重ね:0.68センチ
刀身重量:615 グラム
体配:大摺上で表は鎬造りで裏は平打ちとなった
大変珍しく貴重な体配をした作品である。
体配からするとかなり長寸の作品で
先の体配はうつぶせ心に反る所謂小備前、
古青江の体配の良くにております。
地鉄:板目肌に杢目肌が交じり、独特の縮緬肌風の美しい地金に地錵が良く付き、地景が入り映りが現れる。
鎬地:小板目の杢目が交じり細かな柾が入る。
刃紋:錵出来に匂口が深く付き、足、葉が柔らかく盛んに働き
刃中、砂流し金筋が良く働く。帽子丸く返る。

ヒント ※画像をクリックすると拡大します。

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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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