前回の回答は、
無銘(片山一文字)でした。
特徴:この作品にはかつて亨保16年の折紙がついておりました。折紙では備前長船長守と極められていたようでしたが、刀剣博物館の審査では片山一文字となり、極めが異なりました。折紙は失われておりますが、登録証に記載されております。 弊社としては博物館の極めに合わせて商品の説明をさせていただきます。片山一文字派は福岡一文字派の則房がのちに片山に移住して以来、一派が大きく繁栄した。 従来片山という土地は備中国とするのが通例であったが近年、備前国福岡近辺の片山ではないかとする説が唱えられており、研究の余地が残されている。一派の見所は地鉄が強くさえて丁子乱れが福岡一文字と比べて幾分小模様となり乱れが青江によく似て逆さがかり刃中の足が短いところにある。
================================================
第700回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和4年7月16日)
刃長:2尺2寸3分(67.6センチ)
反り:6分(1.82 センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.22センチ
先幅:2.15センチ
重ね:0.67センチ
刀剣重量 765 グラム
体配:身幅が広く重ね厚く反りが深くつき、
切先がやや伸びる体配の良い作品です。
地鉄:小板目肌黒く良く練れて細かく詰んで精良な地鉄となる。
刃紋:沸出来、匂口が深く互の目乱れとなり
刃は明るく砂流、金筋が盛んに働き帽子複雑に働き掃きかける。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
================================================
回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
================================================
(弊社都合により鑑定コーナーに関するメールには返信できませんのでご了承ください。)