前回の回答は、
井上和泉守国貞
菊紋 寛文五年八月日
でした。
この井上真改は寬文五年の作品で延宝二年には井上真改と銘を改める。
初代の国貞が老齢となったため初期には和泉守国定で製作を
助け代作として製作を行なった。万治4年頃に朝廷に作刀を奉納しその賞によって菊紋を賜る初めは和泉守国貞ときり寬文十二年八月には真改と改める。天和2年11月に亡くなる。
井上真改と並び称される津田助広は相互に評価される刀工であり中には助広と真改の同作も製作しております。
かって疑問か否定された作品が研究の結果正真と認められたのですから2人の交友関係にも影響する作品と言えます。
一般的に助広は動濤刃を焼き真改は直刃刃紋の匂口の深い作品を製作いたします。
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第784回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和6年3月2日)
刃長:70.2センチ
反り:1.7センチ
目釘穴:2個
元幅:3.3センチ
先幅:2.4センチ
重ね:0.7センチ
刀剣重量:800 グラム
体配:身幅があり
重ねしっかりと反りが深くつき
鋒が伸び心の作品で表裏に二筋樋を入れる。
地鉄:小板目肌良く練れて杢目肌が混じり映りが現れる。
刃紋:小沸出来直刃明るく冴えて
刃縁が柔らかく小足が入り帽子、大きく丸く返る。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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