前回の回答は、
無銘(近景)
でした。
特徴:近景は鎌倉時代末期に活躍した備前国長船派の刀工である。長光の門人で、長光の子の景光の作品の中には近景と全く同調の銘振りの物が有る。作風は景光と近似するが、仔細に鑑すれば、景光にみないほど錵の強いもの、三作帽子が強く強調されたもの、帽子の先端が尖りごころのものなどがあり、個性を窺うことが出来る。
本作は身幅がすこぶる厚く、表裏に棒樋を彫り、猪首風となり豪快な体配となります。この作品は特別重要刀剣に指定されており地鉄に詰んだ中に映りが立ち最高級の地鉄となっております。
映りはかなり明瞭に出て乱れ映りとなります。
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第841回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和7年4月5日)
刃長:67.3センチ
反り:1.5センチ
目釘穴:5個
元幅:2.66センチ
先幅:1.82センチ
重ね:0.41センチ
刀剣重量:520 グラム
体配:鋒がうつ伏せ心となり鎬地が未だに残り精良な地鉄となる。
鎬地:本作の鎬地は時代の古さが感じられる。
地鉄:板目肌に杢目肌が混じり精良な地鉄となる。
映りがよく現れ互の目乱れが柔らかく砂流、金筋がよく働く。 帽子も見事な作品です。
刃紋:沸出来、互の目乱れとなり、匂口が深くつき柔らかく帽子先尖って返る。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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