前回の回答は、
常州笠間住人保坂武八郎源正次/慶木村之良好鍛之
でした。
特徴:保坂武八郎正次は常陸の刀工で江戸時代末期に活躍する。
徳勝に似た作品で恐らく交流があったと考えられる。
重ねの厚い作品で瑕、欠点のない優美な体配をした刀です。
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第247回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成25年6月7日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刀
刃長:2尺3寸6分(約 71.51 センチ)
反り:5分5厘(約 1.73センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.11センチ
先幅:2.18センチ
重ね:0.75センチ
体配:身幅広く重ね厚くがっしりとした刀で
適度に反りが付き切先が伸びた体配の良い刀。
地鉄:小板目肌良く詰んで地沸が付き綺麗な見事な詰んだ地鉄となる。
刃紋:錵出来互の目乱れに丁字乱れが混じり刃に破綻が無く帽子、乱れ込む。
ヒント
1:身幅が広く重ねが厚く切先の延びがっしりとした作品
2:互の目乱れで帽子も同様な乱れ込み帽子
3:地金が実に良く詰んで地錵が付き精良な地金となる。
4:裁断銘が多い。
回答
1:がっしりとした刀で切先が延びる体配は新新刀が多い
2:地金が詰んで綺麗な地金も同様に新新刀と容易に判断が出来る
3:新新刀で互の目乱れと云えば固山宗次とか長運歳綱歳が想像されるが
長運歳綱歳は刃紋の上部が2ツに分かれる手癖があり帽子は比較的
丸い帽子が多いので固山宗次と想像出来る
なを裁断銘の切り付銘が多いのも特徴で金象嵌銘銘は比較的少ない
のは金の価格が高く手間がかかったと考えられる。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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