前回の回答は、
薩陽士奥元平/天明二年寅八月日
でした。
特徴:薩陽士奥元平元平はは薩摩の藩工で奥元直の嫡子寛政元年に大和守を受領する。
新新刀上上作にランクされた九州の刀工で地鉄の鍛えと刃紋は志津に似て激しい出来が多い。
元平及び伯耆守正幸が特に著名で特に元平は最も人気の高い薩摩の刀工であります。
本作は元平の激しい出来とはややことなり穏やかな中に砂流、金筋が働くなど古作の
志津を思わせる品格のある作品です。 匂口の深深とついた小錵は煙る如くで刃中に柔らかな
働きは見事であります。
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第271回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成25年12月20日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:2尺4寸8分(75.15センチ)
反り:6分(1.8センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.09センチ
先幅:2.33センチ
重ね:0.75センチ
体配:身幅堀工重ね厚く反りやや深くくっさき大きく延びた体配の良い刀、
地鉄:板目肌良く詰んで地錵が付き綺麗な地金となる。
刃紋:錵出来互の目乱れ、刃中、足良く刃入り砂流、金筋が盛んに働く
帽子乱れ込んで先尖る。
ヒント
1:体配は身幅広く重ね厚く帽子大切先となる。
2:切先の刃紋は乱れ込んで先尖りごころ。
3:刃紋は丸みを帯びた互の目乱れに刃中、砂流、金筋が盛んに働く
4:この刀工は相州伝を得意として柾目肌の作品も多い
5:著名な刀工の弟子として活躍する。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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