前回の回答は、
無銘 (福岡一文字)でした。
特徴:一文字は福岡一文字を筆頭に古一文字 吉岡、片山 正中一文字と区分けが成されている。最も評価される一文字は鎌倉時代の福岡一文字であります。
高低に変化があり乱れ映りが現れ、刃紋は高低のある蛙子丁字となり華やかな作品となります。 本作はその華麗で激しい作品である為福岡一文字と重要刀剣に指定された作品です。棒樋が無い為に鎬地の地金の様を見てとれこれも評価される所以であります。仔細に見ると板目肌に杢目肌が混じり正に宝石を見るような品格さを感じさせる見事な作品です。とても鉄で制作されたと思われぬ雰囲気に浸れるのは刃紋の華麗さ、乱れ映りの激しさ、地金の良さ、帽子の刃紋の形態が相まって永きにわたり数多くの高級な武士によって大切に愛蔵され現代にいたった最高級の美しさを醸し出しているからかも知れません。至福の一時を是非味わってください。
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第330回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成27年02月27日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:56.1センチ
反り:2.2センチ
目釘穴:3個
元幅:2.58センチ
先幅:1.79センチ
重ね:0.52センチ
体配:多少の区送があるが長さの充分ある脇差で反り深く体配の優美な脇差。
地鉄:小板目肌良く詰んで微塵の地錵が付き乱れ映りが現れる。
刃紋:小錵出来、互の目乱れに丁字乱れが混じり小足が入り葉が働き帽子軽くのたれて
丸く返る。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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