前回の回答は、
信国(初代)でした。
特徴:信國は了戒系の刀工で相州貞宗に学ぶと言われている。
延文、貞治頃を初代として応永に及んでいる。
本作の信国は特別保存鑑定書に記載されている様に南北朝末期と記載され
信國の初期にあたり初代作と考えられる。
とかく信国は地金が弱く地に荒れる作品が多いのであるが、
本作は状態の良い素晴らしい地金に乱れ映りが表れ、
丁字乱れの刃紋は見事で体配も優美な素晴らしい作品です。
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第331回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成27年03月06日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:64.6センチ
反り:1.1センチ
目釘穴:3個
元幅:3.55センチ
先幅:2.9センチ
重ね:0.62センチ
体配:身幅3.55センチと広く重ね尋常で三つ棟となり、
大切先の豪壮な体配をした刀
地鉄:板目肌に柾が混じり杢目肌を交えて地景が入り、
地金の美しく淡い映りが表れ青江を思わせる縮緬肌となる。
刃紋:直刃調に小互の目乱れが混じり足良く働き葉、小足が良く入る。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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