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お知らせ

鑑定会:第373回



前回の回答は、
薩州住正良 (正幸同人)/安永六でした。
特徴:薩州住正良は伊地知正良の子で亨保18年に生まれ、
三代目を継いで正良と名乗った。寛政元年奧元平と時を同じくして伯耆守を受領して
正良の名を嫡男に譲り自ら正幸と改めた。文政元年86歳で没している。
彼は父祖に優る技量を示し、新々刀では奧大和守元平と共に双璧と言われている。 
正良の作品は身幅が広く重ねが厚く長寸であり、重ねも厚くがっしりとした作り込みをしている。
匂口の深い直刃調に互の目乱れが混じり、足が太く入り尖り刃を交え金筋、錵づ地が混じった作柄を示している。
彼の明和、安永頃の初期作品に多く見て取れる。井上真改、古作の郷などに範をとったと思われる
出来口を示している。匂口が深々と付き砂流、金筋が働き薩摩刀の力強さと迫力を感じさせる。
同作中の傑作であります。とかく有りがちな茎の状態とは異なり
鑢目もはっきりと見える作品で、中心尻の鎬線が中心尻から疎かに離れる特徴も表している。 
安永六と切る銘は珍しく極めて稀な例として注目される。
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第373回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成28年2月5日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀はだれでしょうか。
刃長:2尺1寸5分(65.15センチ)
反り:9分5厘(2.85センチ)
目釘穴:2個
元幅:3.01センチ
先幅:2.04センチ
重ね:0.52センチ
体配:生茎で茎が反り、刀身は優美に深く反り見事な体配をした作品です。
地鉄:小板目肌に杢目肌が混じり地錵がよく付き映りが判然と表われる。
刃紋:匂出来、小互の目乱れに小丁字乱れとなり、匂口深めで連なり
帽子丸く、刃縁柔らかくうるみごころとなる。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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