前回の回答は、
河内守国助
でした。
特徴:本作は二代河内守國助によ刀である。二代河内守国助は初代と三代に挟まれている所から
通称「中河内」と呼ばれる。華麗な刃紋から新刀一文字と呼ぶ人もいる。
慶安(1648~)から元禄(~1703)に至る迄の作刀がある。元禄十一年(1698)八月没。
拳を握った時の状態に似ている所からいわれる特徴のある拳丁字は彼が初めて考案したと言われており、
やや技工的な部分はあるが当時から人気が高い作風である。
また、国助は安定同様に反りの極めて少ないのも特徴である。
本作は二代にあらわれる傾向の有る荒沸も無く、小沸出来で匂口の深い品格のある出来。
理由
1:反りが浅いので江戸時代漢文新刀の体配をしている事が分かります
2:茎尻が独特の形態をしている事
3:刃紋が刃区より直刃できであるから大阪系統の刃紋は国助が思い出されます
4:5字というヒントで河内守国助とわかりますね。
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第439回:今回の鑑定 誰でしょうか?(平成29年5月20日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
ヒント
刃長:63.5センチ
反り:1.2センチ
目釘穴:5個
反り:1.2センチ
目釘穴:5個
元幅:2.86センチ
先幅:1.87センチ
重ね:0.63センチ
体配:身幅重ね尋常な磨り上げ無銘の体配の良い刀。
地鉄:小板目肌実に良く付き、地沸付き、映りが鮮明に浮き立つ
刃紋:小錵出来、互の目、乱丁字乱が交り、小足、葉しきりに入り、
砂流良くかかり、金筋良く働き匂口深く柔らかく小沸が付く。
1:刃紋が小丁字に小互の目乱れで刃中の働きがあり
足、葉、が柔らかく入り砂流、金筋が良く働く
2:帽子は二重刃となり匂口の深い丸く返る作品
3:大摺上無銘でですが腰反りが強いと想像される。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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