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鑑定会:第456回



前回の回答は、
和泉守藤原国貞(井上真改代銘)でした。
特徴:和泉守国貞(初代)は天正十七年(1589年)日州に五郎右江衛門良光の
長男として生まれ、上京して同郷の出身堀川国広の門人となる。
同門の先輩であった越後守国儔(くにとも)に学んだ。元和六~七年(1620~1621年)には
初代国助と前後して大阪に移り、嫡子である井上真改をはじめとして多くの弟子を育てた。
元和九年(1623年)九月十五日に和泉守を受領。
入道して道和と号す。著名な刀工である井上真改の親に当たる為、「親国貞」ともいわれている。
慶安五年(1652年 九月十八日に承応に改元) 没。江戸時代より大阪新刀の祖と称えられる。
本作は国貞の典型作で流石出来が優れた作品である。
なを本作は初代國貞が高齢の為二代國貞である井上真改が代作したものである。
井上真改は井上八郎兵衛といい、寛永七年(1630)初代和泉守國貞の次男として生まれる。
初銘を父と同じく國貞と切り、慶安頃は父の代作代銘をしている。承応元年(1652)和泉守を受領。
万治四年(1661)頃に朝廷から菊花紋を許され、茎に十六弁の菊花紋を切り始める。
寛文七年(1667)八月日から裏銘だけを草書に切り始める。寛文十二年(1672)八月に真改と改める。
天和二年(1682)十一月九日没、五十三歳、一般に真改國貞と呼ぶ。難波正宗の呼び名もある名工。
田野辺先生の鞘書によれば本作は井上真改の代作であると記載されている。
銘振りが初代と二代では異なりますので井上真改の初期作といえる作品です。
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第456回:今回の鑑定 誰でしょうか?(平成29年9月16日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
ヒント
刃長:74.5センチ
反り:1.2センチ
目釘穴:3個
元幅:2.9センチ
先幅:2.04センチ
重ね:0.73センチ
体配:大摺上無銘無銘で身幅、重ねしっかりと
反り適度に付き切先やや延びた体配の良い作品です。
地鉄:小板目肌よく練れて地錵が厚く付き
肌立ちごころとなり地景が細かく入る。
刃紋:直刃基調に小乱れ、小互の目を交え
つぶらな錵が目立ち刃縁しきりとほつれ太い金筋、打ちのけ
二重刃などが係匂口明るく冴える。帽子直ぐに焼き
詰風となり先、盛んに掃掛る。
ヒント:大摺上無銘ですが特に地金と切先の刃紋を良く見て下さい。
刃紋は必ず直刃基調となります。 打除、二重刃がかかり小足が柔らかく入ります。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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