前回の回答は、
奧大和守平朝臣元平/寛政六寅秋でした。
特徴:薩摩は島津家の庇護の元、多くの名工を輩出した。元平は薩摩新々刀前期を代表する刀工。
薩摩の藩工奥元直の子として延享元年(1744)に生まれた。
安永六年(1777)に父を亡くし家督を相続した。鍛刀は父に学び天明五年(1785)には
「薩藩臣奥元平」と銘を切ることを許された。寛政元年(1789)十二月に伯き
守正幸と同時に受領、大和守を受領し寛政二年から「奥大和守平朝臣元平」と銘を切っている。
文政九年(1826)七月に八十三歳で没する。門人に角元興、名古屋の青木元長がいる。
二人の弟、元武、元安も優れた刀工で元平との合作銘の作品を残している。
本作はやや小振りの作品で恐らく注文打ちの一振りと考えられます。
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第461回:今回の鑑定 誰でしょうか?(平成29年10月21日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
ヒント
刃長:69.8センチ
反り:2.2センチ
目釘穴:1個
元幅:2.9センチ
先幅:2.15センチ
重ね:0.6センチ
体配:大摺上無銘で身幅、重ね尋常、反りが深く付き切先やや延びごころの体配に良い姿をした作品
地鉄:小板目肌よく練れて地錵が付き最上級の来を思わせる精緻な素晴らしい地金となる。
鎬地:小板目肌に杢目肌が混じり所々柾に流れる
刃紋:小錵出来、直刃に小足が入る仔細の見ると葉が盛んに働く。
1:大摺上無銘無銘で反りが輪反りとなります。
2:地金に特徴があり小板目肌に杢目肌が混じり精良な地金となり淡い映りが現れる。
3:刃紋は直刃出来で仔細に見ると小足,葉が刃中に働く
帽子大丸となる。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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